Adobe Systems社が開発・販売するグラフィックソフト。最初のリリースは1986年。ベクターデータを扱うソフトウェアとして図版、イラスト、ロゴ、地図の作成に優れている。同時に、ビットマップデータを貼り付けレイアウトすることができる機能も持ち、ビットマップデータである写真とベクターデータの文字やイラストを組み合わせてレイアウトすることができる。ペラもの(一枚もの)はIllustratorで制作されることが多く、DTPでの業界標準となっている。
IllustratorはDTP以外にも映画やTVのタイトル作成、ウェブデザインにも利用される。Illustratorはあくまでグラフィックデザインやレイアウトを行うアプリケーションであり、DTPでは印刷知識、映画やTVでは映像技術の知識、ウェブデザインではウェブ技術の知識を必要とする。
CS2からライブトレースと呼ばれる旧Adobe Streamlineで可能であったビットマップ画像からベクター画像へ変換するツールを搭載。CS4からは複数のアートボートを作成可能。映像メディア室では2012年4月導入のバージョンCS5.1を利用する。2015年10月時点の最新バージョンはCC 2015。