1. 開発環境(Xcode)の準備

openFrameworksの開発には、何らかのIDE(統合開発環境)が必要になる。本演習では、映像メディア室のiMacのOSX 10.7 Lionを条件として準備する。XcodeはAppleが提供するIDEで、C言語やC++言語などのプログラムの他、iPhoneやiPadなどのアプリの開発を行うことができる。openFrameworksの開発のためには、このXcodeのバージョン4.6.3を準備する。

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現在、最新のXcodeはバージョン6であり、バージョン5も存在するが、ウェブサイトなどで公開されているopenFrameworksのプログラムやアドオンはXcode 4.6.3以前に開発されたものが多く、最新のXcodeではサンプルプログラムを動作させる際に修正が必要なものが多いため、Xcode 4.6.3を利用することをおすすめする。Xcode自体はあくまで開発環境であり、openFrameworksでビルドしたプログラムの性能にこのバージョンの違いは影響しないので、無理にバージョンアップする必要はない。Xcodeのバージョンアップする必要があるのは新しいiOSのためのアプリを作成する場合だろう。

 

<本演習の開発環境>

・Mac OSX Lion 10.7
・Xcode 4.6.3
・Command Line Tools バージョン未確認
・openFrameworks 0.8.0

 

映像メディア室のiMacにはすでにXcode 4.6.3をインストール済である。2014.9.18現在、最新のMac OSX 10.9 Marvericksでは、App Store上でXcode 5を無償でダウンロードすることが可能である。もし、MarvericksにXcode 4.6.3をインストールする際はAppleのDeveloperサイトにApple IDでログインすれば以前のバージョンをダウンロードできる。逆にLionにXocde 5をインストールすることはできず、Mountain Lion以上にアップデートする必要がある。openFrameworksの開発のためには、Xcodeの他にCommand Line Toolsもダウンロードしてインストールしておく必要がある。Command Line ToolsはOSのバージョンに合わせた最新のもので問題ない?ようだ。

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また、Marvericks上でXcode 4.6.3をインストールしてもアプリケーションフォルダ内に配置している場合はApp Storeのアップデート時に最新のバージョンにアップグレードしてしまう。Xcodeのバージョン違いを共存させるにはいろいろ方法があるようだが、私はアプリケーションフォルダ内にXcode 4.6.3用のフォルダを作りそこにコピーした(下図)。App StoreでインストールしたXcodeはバージョン6にアップデートされたが、バージョン4.6.3のほうはアップデートされずにそのまま使うことができている。

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