課題②-A 膨らみの錯視

Bulge02c
「膨らみの錯視」Copyright A.Kitaoka 1998

Illustratorを使ってパターンを繰り返すだけであれば、Illustratorのパターンという機能を使う方法もあるが、錯視のように一部のパターンがいろいろと変化する場合は、結局力技で制作したほうが早いと思われる。ここではその力技で制作していく方法を述べる。

(パターンを用いてチェック柄を制作する方法:http://designers-tips.com/archives/1762

 

①新規ドキュメントファイルを作成

A4縦

ファイル名は、「膨らみの錯視+学籍番号+名前」で保存する。

 

②パターンAを作成

大きい方の正方形(1辺5mm, 正方形A)を矩形ツールの数値入力モードで作成。
目安用の正方形(1辺4.4mm, 正方形B)を矩形ツールの数値入力モードで作成。
小さい方の正方形(1辺1.3mm, 正方形C)を矩形ツールの数値入力モードで作成。

※それぞれの寸法は見本から目分量で決定しているので、調整しても良い。
※全ての正方形の線の太さは0で、わかりやすいように塗りに色をつけておく。

hukurami_manual1

正方形Cを4つに複製する。

正方形Bを土台にして、4つの正方形Bをそれぞれ正方形Cの4つの角に整列させる。
整列には整列パネルを使う。選択範囲で整列を使う。

正方形Bと4つの正方形Cをグループ化する。(正方形B+4C)

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正方形Aと正方形B+4Cを整列パネルを使って中央に揃える。

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正方形B+4Cのグループ化を解除し、正方形Bを削除する。

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正方形Aと4つの正方形Bをグループ化する。(パターンA=正方形A+4Bの完成)

 

③パターンBを作成

パターンAを横に並べて2つ複製する。
オブジェクトメニュー>変形>移動を使って横に5mm

OKボタンではなく、コピーを押す。

optical_illusion1_tt1

さらに、それらを縦に2つ複製すると下図になる。

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必要に応じてグループ化を解除し、下図のように色変更およびいらない図形を削除する。
すべてをグループ化する。(パターンBの完成)

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④パターンBを並べる

見本の膨らみの錯視は、パターンBを8×8並べて、1列削除すれば実現できる。
並べる際は、10mmで移動すればよい。

一度、移動機能を使えば、次の複製はCmd+Dで繰り返すことができる。

hukurami_manual7

 

⑤上図のいらない部分を地道に削除していく

オブジェクトのロック(Cmd+2)、ロック解除(Cmd+Alt+2)を使うことで、効率よく作業できる。

選択>共通>アピアランスで、同じ色の正方形を全て選択すれば、一括して色味を変更することも可能。

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慣れれば、レイヤーを使ったり、途中で色分けして異なるオブジェクトを選択しやすくする等、もっと効率的に制作する方法も考えられるだろう。