課題②-C 蛇の回転(失敗した方法)

rotsnake_s

「蛇の回転」Copyright Akiyoshi Kitaoka 2003 (September 2, 2003)

ここではタイトルバナーにも使っている蛇の回転の制作を行う。
ここで紹介する方法は、完全に正確ではないかもしれないが、おおよそ錯視を発生させるには十分だと思われる。(まだ調整が必要かもしれない)

※ここで、紹介している方法は失敗した方法です。この錯視も含めて、正確に整列した図形でないと錯視がおこらないことの証明にもなるので、あえて残しておきます。

 

①素になるパターンの制作

横5.9mm、縦8mmの正方形を制作
横4mm、縦8mmの楕円を2つ制作
それぞれの色は好みで設定
※ここでの寸法は目分量で決定しているので、いろいろ変えて実験してみよう。

これらの図形を下図のように組み合わせる。

hebinokaiten_manual_a1

 

②回転しながら複製する

まず、75mm程度離して2つの基礎パターンを配置する。(下図左)
次に、中心に合わせてそれぞれの楕円を傾ける。(下図右)
※楕円を傾ける場合は、下図左のように直線を引いてからそれに合わせてもいいが、回転ツールを使うことで行うこともできる(授業内で指示)。

hebinokaiten_manual_a2

 

次に、オブジェクト>変形>回転を使って、18度毎(20個のパターン)に複製しながら回転する。
これらをグループ化しておく。

hebinokaiten_manual_a3

 

 

③②で完成したパターンをさらに複製して縮小する

Ctl+Fで前面に複製し、SHIFT+ALT(縦横比固定で中心合わせ)を押しながら縮小する。

hebinokaiten_manual_a4_1

 

内側のグループを9度回転させる。

hebinokaiten_manual_a4

 

上図をグループ化し、前面へ複製して、先ほどと同様に縮小を繰り返す。
ある程度で止めておく。

hebinokaiten_manual_a4_2

 

さらに、上図をグループ化し、同じ作業を繰り返しことで中心部分を埋めていく。

hebinokaiten_manual_a5

上図の背景に白の円を配置し、重ねた時に透けないようにして、下図のように並べる。

hebinokaiten_manual_a8

他の錯視も同様だが、パータンの寸法や色によって錯視の見え方が変わるので、ここにある寸法の数値は参考程度にして、自分でいろいろ試してほしい。上図では錯視がまだ弱いようだ。(要研究)

この錯視の原理を説明した論文(最適化型フレーザー・ウィルコックス錯視)はこちらから見ることができる。