実写映画におけるComputer Graphicsの歴史は、CG以前のSFX(Special Effects、撮影段階)、VFX(Visual Effects、編集段階)を抜きに語ることはできない。
CGが現れる以前は、例えば宇宙船であればミニチュア模型をいかに本物のように撮影して、現実の風景や人物と合成するかという特撮(特殊撮影)が行われていた。特撮時代の映画に、『2001年宇宙の旅』(スタンリー・キューブリック, 1968)、『スターウォーズepisod4〜6初期版』(ジョージ・ルーカス, 1977, 1980, 1983)、『エイリアン』(リドリー・スコット, 1979)、『ターミネータ』(ジェームズ・キャメロン,1984)がある。
実写映画にCGが使われはじめたのは、『トロン』(1982)頃からだと言われている。しかしながら当時のCG制作は費用と納期がかかり、表現力も乏しく無機質の物体を表現するに留まっていた。しかしながらCG技術は進歩を続け、『ターミネータ2』(1991)、『ジュラシック・パーク』(1993)のように、実写の表現力を持つCGを使った作品が制作されるようになった。現在では、『アバター』(2009)にも見られるようにフルCGの映像シーンがある作品も制作されている。
『アバター』メイキング
『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』メイキング